ホイール考察その後
WH-R9100-c24を購入し色々と使用してみたが、やはり100キロを超える時、しばらく乗ってなくて久しぶりに乗る時は安心して使えるホイールであることは間違いない。
これは一本持っておくことにした。
しかしながら、刺激がないホイールである。胃に優しい味が薄いスープである。
こればっかり乗っていると、たまには豚骨醤油味カラメアブラマシマシを食べたくなるのである。
そこで、レーシングゼロ ナイトを購入した。
C24とはまるで正反対の性格を持つホイールである。ギンギンに締め上げたアルミスポークで、2to1と呼ばれるスポークパターンはG3と違い比較的均等にリムとハブを結ぶ。計算し尽くされたリム設計と相まって踏んだ力をそのままダイレクトに推進力に伝えてくれる。たわみがないのである。また、回転が素晴らしいUSBハブの存在、PEO処理された黒いリムはブレーキフィーリングも上質で見た目もワイルドで隙がない。
まるで豚骨醤油ラーメントッピング全部乗せ麺固め味濃いめアブラマシにんにく乗せである。
ペダリングが下手くそな貧脚が100キロ乗ると間違いなく売り切れる。
しかし、50キロのサンデーライドならばペダルを踏み倒す快感に溢れ、存分に楽しめる。適当に踏み散らかしてもグイグイ進む。
しかし正しい踏み方をしないと反力(ペダルを入力するとそれと同時に地面から抵抗の力が伝わる)が大きく伝わりすぐ足が売り切れる。
これを良い方向に捉えるならばホイールに踏み方を矯正してもらうのである。
具体的にはどっこいしょと踏むのではなく、回すペダリングで反力をいなすのである。
C24やゾンダは反力をホイールのしなり
でごまかすことができるが、ギンギンのホイールは如実にペダリングの下手くそさが体に悪い意味で返ってくる。
ホイール一本で全てのシチュエーションをカバーするのは難しい。
中にはシャマルやBora one35 など、それ一本で満足できるものがあるが。
自分の脚力と、ホイールの性格の違いを理解して、時と場所に応じて使い分けるのがベストである。