遅いのに 装備ばかりが 凄くなる

ガジェットオタのロードバイク初心者があれこれ

ロードバイクを始めた理由と一年乗って見て感じたこと。

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そもそもロードバイクを購入した理由といえば、よくある運動不足を解消するためです。

独身時代と比べ、結婚して10キロは太り、さらに子供が生まれてからは暇があまりなくなって運動もせず、腹も出てきて餓鬼のようなビールメタボ体型になって来たことがまず第一の理由です。

 

他にも理由があります。

家系的に祖父、両親とも高血圧一家であり、私も健診で135・95と上がやや高め、下が高い状態になることもありました。

 

昔から緊張には弱かったのですが、最近は仕事中に緊張すると呼吸がしにくくなったり動悸がしたり、また多汗症の症状が出ることもしばしばありました。自己判断ですが、おそらく症状から自律神経失調のようなものだったと思います。

 

このまま行けば、10年後には死ぬ。 

これはまずいと思い、ランニングから運動を始めてみたのですが、一瞬で膝が痛くなってしまいすぐにやめてしまいました。

もともと昔から負荷のかかる運動をした覚えがなく、基本的にはパソコンオタなので足腰が弱りきっていたからでしょう。

 

ランはお金もかからず体一つあればできる非常にコスパのいい運動ですが、全体重が足腰にかかるため、体への負担は大きい運動だと思います。

自転車といえば、基本的にはペダルの回転運動でありペダルを漕げば進んでくれます。

効率よく走ることに特化した、スポーツバイクならより少ない力で効率よく進みます。

自転車本体やそれにかかる費用は他のスポーツに比べかなり掛かりますが、道具を揃えたり、弄ったりする楽しみがありますし、

自分の力が足りない場合でも、装備でそれを補うことも可能です。

 

始めてみて、1年経った状態から言えることは、

上記のすべての状態が改善しました。

さらに、他にもメリットがありましたので以下に記載します。

 

主なメリット

1腹がへこんだ(ビールをやめればもっと凹んでるはず笑)

2体重が減った。

3血圧が正常化した。

4動悸、息切れがほとんどなくなった。

多汗症が改善した。

 

6ロングライドイベント完走というような目標が生まれ、達成することでの快感が得られる。

7普通に生活していたら行くことがなかった場所に自分の力で行くことで、アドベンチャー感を体験できる。

 

ロードバイクを通じて友人が増えた。それに伴い人脈が増え、コミュ障がやや改善。

 

 

123は運動による燃焼効果そのものですね。どの運動でも、しっかり続けられれば効果は出ると思います。

 

345は、しっかり運動して汗をかき、疲労する。疲労回復のために夜はネット徘徊せず早く寝る。

という人間として正常なサイクルに体が近づくことで自律神経が安定したことによるものと考えています。

 

これらは、すぐには効果は出ず継続して行うことで効果が出るもので、続けられるかが一番の問題だと思います。

継続するにあたって一番必要なことは、「故障しないこと」「飽きない」ことです。

 

 「故障しないこと」に関しては

 ・体への強い負担(特に足腰)が他のスポーツと比べ少なく、体に優しい割に運動強度が強い。

 ・乗り方や目的地、運動負荷が自分なりに調整できる。

  といった故障しにくい特徴があります。

 

 「飽きないこと」に関しては

 ・パーツを買ったりつけたりすることで自分なりにカスタムが可能で、自分なりにいじる楽しさがある。

 ・6にもありますが人生において仕事や家庭以外での目標ができ、達成することでの満足感や快感が得られる。
  ある程度、仕事も慣れて家庭での居場所が固定されると、仕事や家庭以外での人生における目標がなくなってしまう場合があります。

  ロードバイクは、乗れば乗るほどより早く遠く乗れるようになります。それも、1年以内で100数十キロを完走できるようになります。

  これは人間が鍛えられたわけではなく性能のよい自転車をうまく使うコツを覚えるからもあるのですが、厳しいトレーニングを行わなくても、
  周囲の人から見たら驚くようなことでもあっというまに達成でき、充実感が得られやすいです。
  よって 目標を立てる達成するまた新たな目標を立てる というようにステップが立てやすいです。

 

 ・7にあるように、「あの場所へ行ってみたい」、「あれを食べに行きたい」 というような運動するにあたっての理由が生まれる。

  などがあると思います。

  車で行けばいいじゃん と思いますが自分の力で、ある程度の疲労感が伴うことでの達成感は車で行くこととはまるで違います。

  自転車に乗ると生身で空気を感じながらゆっくり景色がながれていきます。車で行く場合は、目的地だけの風景しか覚えていないことも
  ありますが、自転車に乗って行くと、行く道中全ての風景が色彩鮮やかに網膜に突き刺さってきます。

  モノクロの風景がカラーで見える 大げさな表現かもしれませんが、そのくらいのインパクトがあります。

 

8はロードバイクを始めなければ、この歳になって友人ができるなんて絶対になかったことだと思います。

仕事関係でなく、新たな価値観を自分にもたらしてくれる人との出会いは人生に有用だと思います。

ただ、そういうのが面倒なこともありますので、一人できままに乗るのも自分だけの世界に入れ、楽しいと思います。

 

 

良い面もあったのですが、デメリットもありました。

 

1お金がなくなる。

2時間がなくなる。

3事故に会い怪我すると死ぬ可能性もある。

 

1は機材スポーツなのでしょうがないのですが、最初の導入コストにお金がかかるのは当然なのですが欲しいものがどんどん出てくるため、あっと言うまに数十万が無くなります。実際私も1年で50万以上費やしました。

ホイールや本体に20万30万出すことが普通に感じられるようになり麻痺します。

でもよく考えると、生活資産としてでなく、趣味として車に100万つぎ込んでも多少良い車に乗ることしかできませんが

ロードは50万出せば超ハイスペックなものが買えます。

100万出せばプロと同じ機材が買えます。

お金の掛け方に対する価値感はみなさんそれぞれで、ギャンブルや車、ゴルフ、その他趣味、どれに使うのもそれぞれ楽しみがありその人の自由だとは思いますが、一つ言えるのはロードバイクは普通の平均的サラリーマン月給でも、満足でき、所有欲が満たせるすごく良いものが買える価格帯にある趣味と言うことです。

 

また、自分がロードを始める前に陥っていた「病気ではないが病的な状態」から数十万程度で脱出できたことはお金をいくらかけても病院などでは直せなかったことだと思います。健康こそ、全てだと思います。

 

2時間がなくなる

ある程度乗るには時間が必要で、乗るためにも準備の時間が必要です。

家族でみんなで乗っている方もいらっしゃいますが、基本的に家族でできるものではないので、家庭のある人は自分だけのために時間を確保することが必要です。

一定の距離を走るには休憩も入れて数時間かかりますし、ロングライドイベントは朝早く、まる1日かかります。

忙しい現代、なかなかまとまった時間をとることは皆さん大変だと思います。

またその時間を確保するため、家族の理解がないと家族からのブーイングが出やすいです。
私はありがたいことに家族に一定の理解をしてもらっていますので、乗ることができています。

始める前の状態がひどかったのを家族も見ているので、それもあるかと思います。

 

3事故に遭うと死ぬ可能性

生身で移動できる速度の何倍の高速度で移動する。

車道を車と一緒に走る。

 

これらが他の運動と比べて圧倒的に死傷の危険度が高くなる理由と思っています。

幸いにも私はまだ大きな怪我をしていませんが、怪我やその他が起こることで多方面に大迷惑を被ることは確実です。

気をつけていても事故は避けられない場合もありますが、背負っている責任を忘れず、スピードで得られる快楽よりも、

リスクをしっかり考慮して楽しみたいと思っています。